サクラサク
- 公開日
- 2026/10/08
- 更新日
- 2026/10/08
学校のようす
9月上旬、本校の桜の木に毛虫(モンクロシャチホコ)が大量に発生しました。8本の桜はすべて葉を食べ尽くされ、枝だけの姿になってしまいました。秋とはいえ、葉のない桜の木は寂しく、心配しながら見上げる日が続いていました。
その桜に、10月上旬、花が咲きました。青い空を背景に、葉のない枝先で白い花びらが開いていました。
季節外れに桜が咲くことは「狂い咲き」や「不時開花」と呼ばれ、台風で葉が落ちた年などにも見られるそうです。
なぜ秋に咲いたのか、調べてみました。
桜は、来年の春に咲く花の芽を、実は夏のうちに作っています。そして葉からは、その芽に「まだ咲かずに冬を越すように」と働きかける物質が出ていると考えられています。今回は毛虫に葉をすべて食べられたことで、その働きかけがなくなり、秋の暖かい日に芽が開いたということのようです。
気になるのは来年の春のことです。今咲いた芽は、春にはもう咲きません。ただ、こうして咲くのはごく一部の芽で、春の花への影響は小さいと考えられているそうです。枝の中には、春に向けた芽がまだたくさん控えています。
丸裸の枝を見たときは、正直なところ心配ばかりでした。しかし、何もないように見えた枝の中で、桜は夏のうちから次の春の準備を済ませていたことになります。外から見えるものだけでは分からない営みがあることを、改めて教えられた気がします。
学校で子どもたちと過ごしていても、同じように感じることがあります。目立った変化が見えない時期にも、子どもたちの中では次に向けた準備が少しずつ進んでいるのだと思います。
来年の春、この桜がどんな花を咲かせるのか。子どもたちと一緒に見届けたいと思います。