モルモット「カカオ」とのお別れ
- 公開日
- 2026/09/29
- 更新日
- 2026/09/29
学校のようす
9月28日(月)、1階の廊下で飼育していたモルモットの「カカオ」が息を引き取りました。かなりの高齢で、人間でいえば90歳近い年齢だったそうです。いつも世話をしていた廣野副校長が朝、学校に着いてすぐにカカオのもとへ向かったところ、まるでその到着を待っていたかのように、静かに最期を迎えたとのことでした。
子どもたちにこのことを伝え、中休みにお別れの時間を設けました。数百人の子どもたちが次々と足を運び、カカオに別れを告げました。涙を流す子、手紙を書いてきた子がいました。一人一人が、それぞれの形でお別れをしていました。
子どもたちは、日々の体験を通して見たり聞いたり知ったりしたことから、自分の中にさまざまな概念をつくっていきます。例えば「1」という数ひとつをとっても、何が「1」なのかを生活の中で繰り返し経験しながら、少しずつその意味をつかんでいきます。そうしてできた概念が組み合わさり、その子らしい考え方や人柄が形づくられていくのだと、私は考えています。
この日、子どもたちは「生き物の死」に、身をもって触れました。毎日かわいがっていた生き物が動かなくなり、冷たく、硬くなっていく。その姿を前にして、子どもたちは死というものについての見方や考え方を、また少し更新したのではないかと思います。
AIが暮らしの中に広がり、便利さとともに戸惑いももたらしている今、何も持たないときに人が感じる力や、ものの見方・考え方といった「素の力」の大切さを改めて感じています。その力をどう育んでいくのか、学校としてしっかり考えていきたいと思います。
かわいがってきたカカオとのお別れが、子どもたちの中に何かの形で残ってくれたらと願っています。ご家庭でカカオのことが話題にのぼった際には、お子さんの話にそっと耳を傾けていただけたら幸いです。